筑波大学が運動による脳の機能向上を裏付ける研究成果発表
アメリカの科学誌に掲載された筑波大学の研究成果とは
ジョギングなどの軽い運動が健康増進やダイエット、ストレス解消など幅広い効果があることは一般的に広く認められている。
最近のアメリカの研究では軽いジョギングでも判断力・決断力に関わる「前帯状皮質」が大きくなり、物忘れがなくなるなどの効果も実証されているが、今回の研究結果では短時間の運動でも脳が活性化することが科学的に裏付けられたという。
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研究は19~24歳の男女計20人を対象に、筑波大学と農業・食品産業技術総合研究機構などの合同チームでおこなわれ、成果は12月16日付のアメリカの科学誌「NeuroImage(ニューロイメージ)」に掲載された。
記事によると軽度の運動をした後に脳の活動を測定すると、左脳の「前頭前野」の一部の血流が増加し、情報処理などの能力が向上するなどの効果があったという。
同大の征矢英昭教授は「メタボ対策だけでなく、健康な人でも昼休みにちょっとした運動をすることで集中力が高まる」と話している。
ジョギングは長時間続けられる運動だが、走る時間がない日でも1駅分歩いたり、休み時間などに軽く体を動かしてみることを意識するだけで充分効果はありそうだ。