目標がなく成果を出せないランナーが急増中

専門知識などランニング情報の不足に対する不満も浮き彫りに

アディダスの実態調査で見えてきた「ランナーの不安」

アディダスがランニングに関する実態調査の結果を発表

アディダスジャパン株式会社は18日、全国のランナーに「ランニングをはじめるきっかけ」や「成果を出せているか」などランニングの実態についての調査結果を発表した。

調査は年5回以上、週2回以下のペースでランニングをおこなっている全国のランナーを対象に2010年1月24日~31日の期間、インターネット調査でおこなわれ927名から有効回答を得た。

調査結果によると「ランニング歴」は男性ランナーが「10年以上」が25.1%で最も多かった反面、女性では「1~3年」が33.3%でトップ、次いで「6ヶ月未満」19.7%と女性ランナーのビギナー層の増加傾向がうかがえる。

ランニング頻度は高い反面で1回の走行距離は少なめ傾向

「ランニングの頻度」では男女ともに「週1~3回」が30%以上で最も多く、ランニングが生活の一部として浸透していることがうかがえる一方で「普段のランニングで走る距離」は「0km~3km」が男性44.2%、女性59.9%がそれぞれトップとなっており、「1回の距離よりも頻度」を重視していることがわかる。

また、「普段のランニングで走るのに費やす時間」は男女ともに「30分~1時間程度」が最も多いことから、ランニングスタイルは比較的短い距離でも時間をかけてゆっくり走る「ジョギング傾向」が強いこともうかがえる。

ちなみに「10km以上」走るランナーは男性1.9%、女性0.2%でそれぞれ最も少ない結果となった。

目標がなく成果を出せないランナーが急増中

「目的を持ってランニングをしていますか」という問いに対して「持っていない」と回答したランナーは68%にのぼり、「ランニングで成果を出せていない」と感じるランナーは全体で63%、「目的を持っていない」ランナーでは実に91%のランナーが「目的を持っていない」、「わからない」と回答していることから、多くのランナーがメンタル面や自己管理に不安を持っていることがわかった。

また、「自分に合った走り方ができていると思う」ランナーは16%にとどまり、「ランニングについてもっと知りたいこと」は「走り方(ペース配分や距離、フォームなど)」が43.6%で最も多く、次いで「シューズの選び方」25.2%とランニングに関する基礎知識への情報ニーズが高いことがわかった。

アディダスではランナーのニーズに答えるうえでメンタル面、管理面、アイテム面を専門的な観点からサービス、サポートを提供していくことが重要であるとして、2月19日にオープンした大規模ランナー施設「adidas RUNBASE」をはじめ同社のランニングノウハウを活かして「専門的なアドバイス」を受けられる県環境を作っていきたいとしている。

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